植物としてのさとうきび
さとうきびは砂糖の主要な原料として知られる植物で、イネ科のサトウキビ属 (Saccharum) に属します。
このサトウキビ属はさらに複数の種に分類されています。一般的に、私たちが「さとうきび」と呼ぶとき、学名ではSaccharum officinarum(サッカラム・オフィシナラム) という交雑種を指します。
主な5つのサトウキビ種
野生種
1. Saccharum spontaneum(サッカラム・スポンタネウム)
インドや東南アジア、オーストラリア、アフリカなどの熱帯・亜熱帯地域で広範囲に分布しています。ショ糖含有量は低いものの、耐寒性や耐病性に優れており、品種改良に重要な役割を果たしています。
2. Saccharum robustum(サッカラム・ロブスタム)
フィジーやニューギニアに自生しています。高温多湿な環境でよく育ち、強靭で背が高いのが特徴です。ショ糖含有量は低いため、改良のベースとして利用されます。
交雑種
3. Saccharum officinarum(サッカラム・オフィシナラム)
上記の通り、一般的なさとうきびは主にこの種のグループです。野生種のサッカラム・スポンタネウム (Saccharum spontaneum) と サッカラム・ロブスタム (Saccharum robustum) を掛け合わせた交雑種です。
世界で最も広く栽培されている種で、お砂糖の生産に利用されています。改良を繰り返した結果、高い糖分含有量を持ち、商業用として、たくさんの品種のベースとなっています。
4. Saccharum sinense(サッカラム・シネンセ)
中国原産の種で、アジアの一部地域で栽培されています。耐寒性があり繊維質も多いですが、背丈は大きくなく、茎も細めでショ糖含有量も少なめです。和三盆に使われる「竹庶」もしくは「竹糖」は、この種に属します。
5. Saccharum barberi(サッカラム・バルベリ)
インド原産の種で、オフィシナラムよりもショ糖含有量は低いですが、耐寒性があり、特定の地域で栽培されています。
ブランド名の由来
この中でも、Saccharum officinarum(サッカラム・オフィシナラム) は、特にそのすぐれた性質と高い糖度により、別名、noble cane(高貴種)とも呼ばれています。
私たちのブランド名、my noble sugar(マイノーブルシュガー)のnoble(ノーブル)は、このnoble cane(高貴種)に由来しています。
noble cane(高貴種)からつくられるわたしたちのお砂糖もまた、ひとりひとりにとっての高貴なお砂糖、「my noble sugar」だと感じていただけるように、との願いをこめて名付けました。
noble cane から noble sugar へ
noble cane(ノーブルケイン)からnoble sugar(ノーブルシュガー)へとカタチを変えても、ブランド名の通り、その恵みと風味は独自の製法でしっかりそのまま受け継がれています。
従来のお砂糖や石灰を使った黒糖とはひと味違ったオリジナル商品「さとうきびクリーム」を通して、さとうきび本来の自然の恵みって実際はこんな風味なのか、といろいろなことを感じながら、思い思いに楽しんでいただけたら嬉しいです。